2013年4月30日 星期二

遊山茶訪 台北茶會所


遊山茶訪 台北茶會所

人気の康青龍エリアでまたまた素敵な茶芸館を発見!台湾に癒しを求めるなら、モダンな日本家屋でゆったり中国茶を楽しんでみませんか?

遊山茶訪 台北茶會所 茶芸館 お茶 中国茶 日本家屋 まったり 康青龍落ち着く

こんにちは、台北ナビです。
風情ある茶芸館やカフェ、雑貨屋などが点在するほか、日本統治時代に建てられた日本家屋も残っており、街を歩いているだけで楽しい気持ちになれる「康青龍」エリア。
そんな中にひっそりとたたずむ癒しの茶芸館を発見しちゃいました。南投のお茶メーカーが営む「遊山茶訪 台北茶會所」で静かに流れる時間に身を任せ、至福のひとときをご堪能あれ~。基本的に予約制なので、訪問される場合は予約をお忘れなく!

日本家屋を改装しているんです

和平東路から少し入った路地にひっそりとたたずむ「遊山茶訪 台北茶會所」。うっかりしていたら通りすぎてしまいそうです。
インターフォンを押すと中からブランド茶芸師の王許婷さんが出迎えてくれ、さっそく中へ。
お庭には樹齢100年の木や小さい池などもあり、敷地内に一歩足を踏み入れただけで、癒しの空気が漂っています。
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そして、家屋の中へ。
玄関では靴を脱ぐように言われます。なんだか知人の家に遊びに来たような感じで、さらにリラックス。
ふわっとしたさわやかなお茶の香りにも包まれます。そして目の前には広々とした空間が。この建物は、1945年に建てられ、もともとは台湾大学の教授の宿舎だったそうですが、2年前に800万元をかけて改装したのだそう。一面真っ白の壁に、ワインセラーのように商品の茶缶が配置されており、日本家屋なのだけれども、とてもモダンな印象。
そして、有名陶芸家の茶器や、お花、植物がところどころに飾られており、目を楽しませてくれます。
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茶葉セラー
茶葉セラー
仕切りはないのですが、あわせて4つ(ギャラリー、「品茗室」と「Tea Salon」、お茶教室)の空間があり、それぞれで違った雰囲気を味わえます。

ギャラリーに来た気分に

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お店にはインテリアとして、若手陶芸家たちの茶器も並べられています。
これは、お店をひとつのプラットフォームとして作品を並べることで、若手の陶芸家を応援したいというオーナーの思いから、飾られているそうです。 ゆとりをもってきれいに並べられた茶器は美しいのひと言!
一部オーナーの私物もありますが、販売もしているそうなので、気になった作品があればお店の方にたずねてみてください。
有名陶芸家の茶器有名陶芸家の茶器
有名陶芸家の茶器
素敵な陶芸品がたくさん素敵な陶芸品がたくさん
素敵な陶芸品がたくさん素敵な陶芸品がたくさん
素敵な陶芸品がたくさん
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茶器以外に目を引いたのが、猿のオブジェ。これは、「孫悟空」なんだとか!われわれ日本人がイメージする孫悟空とはちょっと違いますよね?ちょっといかついですが、よく見るとちょっぴりキュート。
また、店内には昔使っていた器具などが展示されているギャラリースペースもあります。初期の茶缶や、昔使われていた大きな鉄のポット、ガラスのコップなどレトロなものがたくさん。レトロ好きにはたまりません。
ギャラリー
ギャラリー
このスペースではプロジェクターを使って、会議や発表会などもできるとか。ギャラリーにある柱ですが、以前この家の中心だった柱の表面を修繕して使用しています。20人収容でき、1時間3000元でレンタル可能です。大きなポットでの提供となりますが、お茶と茶菓子も付いてくるそうです。
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遊山茶訪 台北茶會所 茶芸館 お茶 中国茶 日本家屋 まったり 康青龍落ち着く龍眼の木炭
龍眼の木炭

お茶は「品茗室」と「Tea Salon」で

お茶をいただく空間は、主に「品茗室」と「Tea Salon」の2つがあります。 
お庭
お庭
一般客におすすめなのは、カジュアルな雰囲気の「品茗室」。
「品茗室」は玄関につながる庭に面しています。
1月末あたりには庭の桜が咲いてお花見も楽しめるのだとか。お花見目当てで来るお客さんもいるみたいです。
左右から光が入ってきてとても明るい!
品茗室
品茗室
「品茗室」と通じる窓際は、アフタヌーンティーの空間でもあります「品茗室」と通じる窓際は、アフタヌーンティーの空間でもあります
「品茗室」と通じる窓際は、アフタヌーンティーの空間でもあります
もう一つの「Tea Salon」は、いちばん奥にあり、重厚な雰囲気。
この「Tea Salon」は企業家に使われることが多いそう。そして、この部屋は壁に秘密があるんです。なんと、東方美人茶の出し殻を混ぜ込んだセメントを使っているんだとか!確かによく見るとぽつぽつと茶殻が見えます。王さんによると、お茶は生活に根ざしたものなので、空間の細かな部分にもお茶の要素を取り入れたいというオーナーの意志からこの壁が作られたそう。今は残念ながら壁からはほとんど香りはしませんが、改装直後は壁からもお茶の香りがしていたそうです。
Tea Salon
Tea Salon
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こちらにあるソファーはアンティークで、テーブルも古木材を使用したもの。ナビも座らせてもらったのですが、座り心地はバツグン!この部屋の脇にも小さなお庭があります。
隣には樹齢100年のマンゴーの木もあって、夏には実ったマンゴーが落ちてくることもあるそうです。庭はマンゴーの木のおかげでほどよく日陰になっているので、縁側に座って涼みながらお茶を飲むのもよさそうですね。
茶葉が混ぜられた壁。ポツポツ見える黒いものが茶葉です。
茶葉が混ぜられた壁。ポツポツ見える黒いものが茶葉です。
お庭
お庭
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料金は部屋ごとに異なります。

「品茗室」が2時間1500元、4人を超えた場合は1名あたり400元が追加となります。茶葉は別途料金で、隣にある茶葉セラーから好きなお茶を選びます。どれにしようか迷ったら、お店の方が好みや予算に応じてお茶選びを手伝ってくれるのでご心配なく。これに、お茶菓子が一品つきます。

 「Tea Salon」は2時間4000元、5名を超えると1名あたり1000元が追加になります。こちらは茶葉代(10g)が含まれており、高級茶(大禹嶺、梨山茶、天池茶)や限定茶(梨池茶、密香黃金芽茶)、オーナーの手作り茶などから一種類選ぶことができます。

お茶について

「遊山茶訪」は南投のお茶メーカー嘉振茶業によって作られたブランドで、「遊山茶訪 台北茶會所」はその台北支店という位置づけです。よって、こちらでは遊山茶訪の各種茶葉を楽しめます。1961年に創業され50年以上もの歴史をもつ老舗メーカーがこだわりを持って販売しているお茶だからこそ、その品質は間違いなし!
特に標高1000メートル以上の土地で栽培される高山茶を専門に扱っており、茶葉の種類も豊富です。梨山や大禹嶺、翠峰などさまざまな地域のお茶が揃っています。そして、同じ産地の茶葉でも、焙煎度が異なるものが数種類用意されているのが特徴的。例えば日本でも有名な阿里山茶でも、焙煎度に応じて、「清香」、「台湾限定」、「炭香」の3種類が用意されており、好みのお茶が選べます。
遊山茶訪のお茶
遊山茶訪のお茶
ちなみに、「清香」は焙煎度が低く、さわやかなのが特徴で、夏に好まれるそう。「炭香」はその名の通り、炭を使って焙煎されています。その方法も昔ながらに土の中に炭をいれるという方法を採用しているんだとか。そして、炭にもこだわりがあり、煙があまりでない龍眼の木を使用しているそう。一般に出回っている茶葉は発酵度が10数%とのことですが、「炭香」は20%から30%で比較的高く、濃厚な味わいが楽しめます。こちらは冬におすすめ。
 「遊山茶訪」のお茶は、農薬にも気を配っているのもうれしいところ。農薬の制限を設けていて、さらに検査もランダムではなく、すべての茶葉に対して検査が行われ、さまざまな安全基準もクリアしていているそう。 
ひとつの缶にひとつ小さなクリップがついています。
ひとつの缶にひとつ小さなクリップがついています。
もうひとつ、ナビが注目したのは、その缶です。一見すると普通のお茶缶。しかし、開けてみると中にはクリップが。そうなんです。お茶は湿気に弱いもの。
しかし、湿気の多い台湾ではそのお茶をなんとか湿気から守らなければなりません。そこで、封の開いたお茶の袋を保存するときに便利なようにと、クリップが添えられているんです。その細かい心配りに感激したナビでした。  価格は300元から2000元までとさまざま。店内で飲むほか、購入のみも可能です。試飲もできます。

いよいよお茶をいただきます!

ひととおりお店の中を見学して、いよいよお茶をいただきます。ナビたちは「品茗室」で頂くことに。 お茶は茶芸師の王さんに入れていただきました。これらの茶器も美しい。この茶壷は有名陶芸家である劉世平の作品です。持ち手がしっかりしていて、とても使いやすいんだとか。お店に展示してある茶器は、実際にこうして使われているそうです。
使われる茶器ひとつで味も、そして気分も変わってくるので、こういった素敵な茶器でお茶を楽しめるのもうれしいですよね。
茶芸師の王さん
茶芸師の王さん
そっとお湯を注いで
そっとお湯を注いで
ひとつひとつていねいに淹れます
ひとつひとつていねいに淹れます
こちらが今回使用した茶器
こちらが今回使用した茶器
まずは「炭香 阿里山茶」(200グラム・880元)。香ばしい香りで、濃厚な味わい。花の香りも豊かに感じます。
炭香 阿里山茶
炭香 阿里山茶
色はちょっと濃い目です
色はちょっと濃い目です
続いて「天池茶」(75グラム・1400元)。これは梨山の海抜2000から2500メートルの場所で取れるもので、数量限定の貴重なお茶です。色もさきほどの「炭香 阿里山茶」とは違い、黄金に近い感じ。ほのかに花の香りがし、まろやかで優雅な味わいです。
天池茶の茶葉
天池茶の茶葉
お茶の色は黄金に近いです
お茶の色は黄金に近いです
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お茶をいただきながら、ブランドマネジャーの楊慧美さんが中国茶の楽しみ方を教えてくれました。まずはお茶の色を見て、そして香りを楽しむ。飲む時は三口で。なぜ三口かというと、一口目で苦味を、二口目で渋みを、三口目で甘みのある後味を感じるためだそう。楊さんは、人生と同じだねとおっしゃっていました。なるほど。中国文化に深く根ざしているお茶だからこそ、お茶と人生がこのように関わり合いをみせるのでしょうか。なんとも奥が深いです。 
そして、お茶が終わると茶菓子が出てきました。一般的に中国のお茶の飲み方では茶菓子は最後にいただくものなのだとか。知らなかった! 
自家製の湯圓
自家製の湯圓
今回いただいたのは、自家製の湯圓。湯圓の上に茶葉パウダーが乗っています。一般的な湯圓は甘いシロップの中につかっており、ナビもてっきりそうだと思いつつ口に運んでいくと、なんとシロップではなく、お茶でした!はじめての味わい!このスープもお店で売っている凍頂烏龍茶を使っているそうですが、さらに秘密の配合も加えられているそう。
ナビは聞き出そうとしたものの、秘密だからとのことで教えてもらえませんでした。でも、天然のものなので、ご心配なくとのこと!茶菓子はそのときによって変わるので、どんなものが出るかはその時のお楽しみ!  
今回は、茶芸師の王さんにお話をうかがいながらお茶をいれていただきましたが、茶芸師に入れてもらう場合は別途1000元かかります。初心者の方は、お茶をいれてもらいながらお茶に関する知識も教えてもらえるので、茶芸師さんにお願いするのもいいかもしれません。 もちろん、自分たちでお茶をいれる場合でも、聞けばやり方は教えてもらえますよ~。

アフタヌーンティーもやっています。

アフタヌーンティーセット
アフタヌーンティーセット
棗泥糕(ナツメあんのケーキ)
棗泥糕(ナツメあんのケーキ)
もっと気軽に飲みたいなーという場合は、下午茶(アフタヌーンティー)セットがおすすめです。台湾では下午茶と言いますが、9時から17時まで提供しているので、午前中でもいただくことが可能です。セットにはお茶と茶菓子が付いてきます。茶菓子は季節によって変わるそうで、冬は湯圓を提供していましたが、夏はお店でも販売している自家製の茶梅を使ったゼリーを提供予定なんだとか。今回は、棗泥糕(ナツメあんのケーキ)を出していただきました。素朴な味で、これもお茶によく合います。価格は季節ごとのデザートによって異なるそうですが、220元から260元ということです。こちらも要予約となっています。 
テーブルをよく見てみると、窓枠を利用していることが分かります。
テーブルをよく見てみると、窓枠を利用していることが分かります。

下午茶は書室か品茗室でいただきます。テーブルは日本家屋の窓枠を再利用しているそうで、これまた可愛い!古い窓枠のこんな再利用の仕方があったとは驚きです。
よく見ると、柱や
よく見ると、柱や
これは?
これは?
天井など、昔のものが新しい雰囲気になっています
天井など、昔のものが新しい雰囲気になっています

お茶に興味がある方は教室もどうぞ

ここで教室が開かれます。
ここで教室が開かれます。

「遊山茶訪 台北茶會所」では茶芸教室や焙煎教室なども行なっています。
焙煎教室にはナビも興味津々。どのように焙煎すればおいしいお茶が作れるのか知るということがこのクラスのテーマとなっており、教室では焙煎前の茶葉が準備され、小さいせいろのような形の焙煎機を使って、自分の好みの焙煎度の茶葉づくりに挑戦できます。これぞ自分だけのオリジナルティーですよね。
お友達と複数人で来れば、みんなで誰がいちばんおいしい茶葉を作れるかというコンペティションもできるみたいです。面白そう!!  
こんなかわいい器具を使って焙煎をします。
こんなかわいい器具を使って焙煎をします。

教室も予約が必要で、焙煎教室は、1人600元、約1時間半のクラスです。1人でも可ですが、コンペティションを行うには、5~6人がベストとのことです。
茶芸教室は初心者向けで、器具の使い方や、お茶のいれ方など基礎的なことが学べます。料金は2時間で1名800元です。20名ほどの団体での予約も可能とのこと。
遊山茶訪 台北茶會所 茶芸館 お茶 中国茶 日本家屋 まったり 康青龍落ち着く
時間を忘れてずっとまったりとしてしまうくらい落ち着ける空間を提供してくれる「遊山茶訪 台北茶會所」。 もちろん茶葉の購入のみも可能で、無料で試飲をすることもできます。お店を見つけてふらっと訪れるお客さんもいるようですが、空間に限りがあり、店員さんも2・3人しかいないため、ご利用の際には事前予約をお忘れなく。
品茗室やTea Salon利用の場合は、3日前までに、購入のみの場合は当日連絡でも大丈夫とのこと。ただ、予約も多く、部屋が埋まっていることも少なくないとのことなので、なるべく早めの予約がおすすめです。 
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以上、台北ナビでした。
記事登録日:2013-04-23
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
スポット登録日:2013-04-15