東京湾の海水浴場、半世紀ぶり復活 「ひざまで」限定
東京都心で51年ぶりに海水浴場が開かれた葛西海浜公園西なぎさでは、親子連れらが水遊びを楽しんでいた=10日、東京都江戸川区、小川智撮影 |
葛西海浜公演 |
【別宮潤一】東京湾の水質悪化で消えた東京都心の海水浴場が今夏、51年ぶりに復活した。汚れた海を都や民間団体がきれいにしてきた結果だが、それでも海に入れるのは「ひざまで」。2020年五輪が東京に来ればトライアスロン選手が泳ぐ海だけに、都も浄化に必死だ。
「カニに挟まれた!」。今月中旬、東京都江戸川区の葛西海浜公園の波打ち際に、100人超の水着姿の子どもたちの歓声が響いた。「20年前より随分透明になった。海開きしたと聞き、孫を連れてきたんだ」。近くの自営業、藤村生男さん(73)は、海からなかなか戻らない孫の平沢幸太君(10)に目を細めた。
同区のNPO法人「ふるさと東京を考える実行委員会」によると、戦後複数あった東京湾内の都内海水浴場は人口増による生活排水で汚れ、最後に残った葛西地区も1962年に閉鎖された。2006年、泳げた当時を知る地元住民らが「泳げる東京湾を取り戻そう」と実行委を設立した。
「カニに挟まれた!」。今月中旬、東京都江戸川区の葛西海浜公園の波打ち際に、100人超の水着姿の子どもたちの歓声が響いた。「20年前より随分透明になった。海開きしたと聞き、孫を連れてきたんだ」。近くの自営業、藤村生男さん(73)は、海からなかなか戻らない孫の平沢幸太君(10)に目を細めた。
同区のNPO法人「ふるさと東京を考える実行委員会」によると、戦後複数あった東京湾内の都内海水浴場は人口増による生活排水で汚れ、最後に残った葛西地区も1962年に閉鎖された。2006年、泳げた当時を知る地元住民らが「泳げる東京湾を取り戻そう」と実行委を設立した。
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