1300年以上、山梨の旅館「世界一古い」 ギネス認定
2011年5月26日8時12分
1300年以上の歴史を誇る山梨県早川町の老舗旅館「西山温泉慶雲館」が「世界で一番古いホテル・旅館」としてギネス世界記録に認定された。自噴温泉の湯量でも世界一になるとして「2冠」をねらっている。
慶雲館は705(慶雲2)年、天智天皇の側近である藤原鎌足の子、藤原真人が発見し、開湯したとされる。「話題づくりに」と同社が昨年末にギネス記録を申請し、2月半ばに認定された。718年創業とされる石川県小松市の粟津温泉「法師」の記録を塗り替えた。
52代目の深沢雄二社長は「非常に名誉なこと。純和風の旅館として、昔から連綿と続く日本文化を守り続けていきたい」と語る。
さらに同社が2005年に掘削して見つけた、地下888メートルから湧き出る水温52度、毎分1630リットルの湯量も、これまでにない新たな記録として、ギネスに申請する予定だ。
認定後、海外からの問い合わせが増えた半面、東日本大震災の影響で宿泊客のキャンセルが相次ぎ、厳しい状況が続く。深沢社長は「本物があれば生き抜いていける。おもてなしを大事に、ギネスで認定された希少価値を訴えていきたい」としている。(佐藤美鈴)
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