巨石人頭像に見入る来場者=北九州市八幡東区の市立いのちのたび博物館
3千年以上前にメキシコ湾岸に栄えた古代文明を紹介する「古代メキシコ・オルメカ文明展――マヤへの道」(朝日新聞社など主催)が2日、北九州市八幡東区の市立いのちのたび博物館で始まった。3月31日まで。
オルメカ文明はマヤ文明より古く、中米古代文化に共通する特徴が多いことから「母なる文明」と呼ばれている。会場には高さ176センチ、重さ4.1トン の巨石人頭像や精巧なヒスイのマスクなど約130点を展示。出口には複製の巨石人頭像が設けられ、来館者は記念撮影を楽しんでいた。
東京、京都では開催され、九州では初の開催となる。大人1千円、高校・大学生600円、小・中学生300円。
3千年前の精巧な技術 古代メキシコ・オルメカ文明展
2010年11月25日15時3分
3千年以上前、メキシコ湾岸地域にこつぜんと現れた“文明”を紹介する「古代メキシコ・オルメカ文明展」(朝日新聞社など主催)が、東京・池袋サンシャインシティの古代オリエント博物館で開催中だ。大量のヒスイ製品には、高度な加工技術の痕跡が見てとれる。
オルメカ文明は熱帯の密林に展開、謎も多いとされる。日本の縄文、弥生時代にあたる。
展示では副題に「マヤへの道」とあり、後世のマヤ文明との連関に光をあてて、石像やヒスイ製品、土器など約130点を展示している。
中でも注目はヒスイの「仮面」(長さ15.5センチ、幅15.5センチ、紀元前1500~1000年ころ)。リアルな造形で、ヒスイが硬質な素材である ことを考えると、歯の表現に至るまで精巧な技術が施されたようだ。鼻、ほお、口元などに日本人との関連もうかがわせる。ヒスイは古代の中国、日本でも珍重 されたという。
高さ2メートル弱の巨石人頭像(紀元前1200年ころ、レプリカ)は親しみやすい表情ながら圧巻。メキシコ国立自治大学人類学研究所のアン・サイファース教授は「石彫は記念碑的芸術」と指摘する。
神をあがめ、王権が存在した可能性をほのめかす遺物も陳列される。「会議に集まる人々」(紀元前1000~400年ころ、レプリカ)は、ヒスイの小立像16体が中心に向かって円形に配置。宗教儀式を営む様を表しているといわれる。
12月19日まで。無休。03・3263・5622(同展広報事務局)。
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