大名茶人の書院優美 京都・孤篷庵、28日から特別公開
- 初めて一般公開される書院の直入軒(京都市北区・孤篷庵)
江戸初期の大名茶人、小堀遠州ゆかりの孤篷庵(こほうあん)(大徳寺塔頭・京都市北区)で28日から境内の特別公開が始まる。書院式の茶室で知られる「忘筌(ぼうせん)」や史跡・名勝の庭園のほか、今回初めて書院「直入軒(じきにゅうけん)」と茶室「山雲床(さんうんじょう)」が一般公開される。
孤篷庵は遠州が開いた寺で、普段は非公開。千利休の草庵(そうあん)風の佗(わび)茶に対し、大名茶人らしい華やかで上品な「きれいさび」の世界観が庭園や茶室に見られる。
直入軒は広さ8畳の書院で、琵琶湖の近江八景をなぞらえたとされる庭園に面している。室内は狩野派の障壁画で飾られ、石組みと刈り込みを多く用いた庭と合わせて優雅な雰囲気を醸している。
山雲床は直入軒に接する4畳半の茶室で、大徳寺塔頭・龍光院の茶室「密庵(みったん)」を基に造ったともいわれる。10月9日まで。有料。
沒有留言:
張貼留言